2023年を振り返って 菅井松雲

 先ず今年の夏は例年にないぐらいの暑さでそれが第一印象だ。
そして一年を通じてスポーツの話題で盛り上がった。
WBCの優勝に始まり、ラグビーやバスケットやバレーボールの
世界大会が注目を集めた。分野は違うものの勇気や感動をたく
さんもらった。真剣に戦っている選手たちは皆、
輝き「カッコよかった」。そのお陰で自分の書作にもどれだけ
「力」を与えてくれたか、大いなる感謝である。
会員もその影響は少なからず感じてもらえたのではないか。
県展も半数入選、毎日展は全員入選以上、秋葉区展は出品数の
増加協力を得7名の受賞者、新潟市展では会員賞、芸展は出品者
全員入選及び受賞2名は記憶に新しい。
 本当に日頃の真面目に書作に取り組んで、錬成会等にも積極的
に参加活用してもらった成果が現れたと思う。ただし中には知識、
勉強が足りず誤字を書いて平気でいられるのは困る事だ。
手本を中心に稽古するのは悪い事ではないが、そのままではなく
各々創意工夫を加えて初めて自分の作品になるのだと言う事を
理解して欲しい。毎日展の審査、各市展の審査等をさせて
もらっているが、それは最近一番大事にしてほしいと思う。
 コロナも一段落し、新年会、墨雲展の親睦会も復活し、
久し振りに会がひとつになる機会もあり良かった点の一つに思う。
教室の稽古だけではなく、こういう行事も大人の習い事の分野では
必要なアイテムであり、書も含めて色々な人との交わりで、色々な
知識が得られるのではないだろうか。とにかく「やってみる」精神

で前向きな姿勢が何より向上につながっていくと確信する。
 最後に毎年の事になるが会員減少が続いて頭が痛い。
全盛期の半分位になりSNS、ホームページ等も活用しているが目に
見えての効果は出ていないのが現状。このまま減少を続けていくと
先に見えるのは不安要素しかないのだが、今の会員の高齢化も

あるし、各々PRをして当会の良さを知ってもらい、松雲会らしい
良い作品を発表していく ゝ今は考えられないが、皆さんの知恵を
お借りしたい。小生も体力の衰えも感じている昨今、
楽しく書道に励み、冒険心は忘れず新しい事に挑戦したいと
考えている。とにかく役員の皆様ありがとうございました。
ご苦労様でした。
      菅井松雲会長の『2023年を振り返って』